今まで教育については日本の教育は遅れているな、何も変わらない現状があって、
国だったり、公立の学校を取り巻く環境だったりが変わらないと、
変わらないだろうと漠然と考えて特に考えてませんでした。

「Most Likely To Succeed」という映画は新しい教育を提案する映画

ただこの映画をみて、まず感じたのは新しい教育を提案している映画だということ。
そして映画制作陣にフィランソロビストがいたということ。
フィランソロピーは去年秋あたりに初めて聞いた言葉なんですが、
寄付をベースとした投資を行い、社会貢献していく形という認識なのですが(違ってたらすいません)、このフィランソロピーを実行している方々がすでにいらっしゃることが物珍しかったです。

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過去の経験、今までの教育

過去の経験上、私にも現在の学校の仕組み自体が変わらない限り、この面白くない勉強をやり続けなければいけないと感じた時はありました。実際にまだ続いている現実を映画でも描写していました。
明確に感じていた記憶としては、なんのためにやっていることなのかがわからなかった。。
これは誰かに聞いてもあまり明確ではなかった記憶があります。

この映画の中でも今の教育は昔の工場生産をモデルにした形であり、その上で時間割というものが存在し、団体行動しつつ各教科の授業があり、50分程度でチャイムが鳴る。この常識はあまりに歴史が長く、当たり前になりすぎていた気がします。

現在のニーズ、現在の教育

現代の仕事のニーズは能力ベースであり、教育の目的が仕事の能力だとすると、
現在の教育方法は何も役に立たないものになっていると唱っています。
それは記憶に基づくもので、勉強したほとんどの教科は実際に記憶から遠ざかり、
実践的でないため、忘れているというデータに基づくものでした。

教育パラダイムシフト

仮想通貨、キャッシュレス社会とパラダイムシフトを迎えている市場は多くあると感じていましたが、
今まさに教育はパラダイムシフトの時期なのではと感じました。

背景としてこの映画に出てくるHigh Tech Highの教育があまりに腑に落ちたからです。

彼らの教育方針はProject Base Learning (PBL) であり、
以下のような内容です。

・作りたいものがあれば、それを作るために必要なものを自然に学ぶ
・ある程度の指針は示した上で、学びたいこと、やりたいことを実行させ、それをサポートする教育
・先生も教育設計を自由にできる
・一年間の雇用計画、先生も実験している
・まず個人で考えたものを、そのあとグループで話し合う
・自分の理論を機械を使って説明できるかというテーマを展示物にこめる
・アウトプットは展示会でのプロジェクト展示
・評価はプロジェクト展示で得られたフィードバックとする
・失敗から学べる子供の教育をサポートする
・ソフトスキル、ハードスキルを鍛える
・ソクラテックセミナー、ディスカッションの時間を作る

さらに印象的だったのは、

人生で最高に幸せな瞬間とは、
今までに作ったことのないものを作り切った時といい評価が得られる時

という言葉。そうかもしれないと。

またそれをやり届けた先生も最高に幸せであるし、できなかったことに関しては、失敗からどんな能力に欠けてたのか、何がいけなかったのかを教えること、教育に生かすことが可能になっていました。

今後

個性をなくすのではなく、個性を伸ばしつつ、
作品を出す為に何に取り組めばいいのか、
作品を出す為に足りないところはないかを考える、
そういった教育をどのように日本の社会に増やしていくべきか、
このような教育を広げる上で、どういったサービスが有効活用されるか、
検討していきたいと思います。