精神の声

【邦 題】 精神(こころ)の声
【原 題】 Dukhovnye golosa. Iz dnevnikov voyny.Povestvovanie v pyati chastyakh
【英 題】 Spiritual Voices
【製作年】 1995年
【時 間】 388分
【製作国】 ロシア
【言 語】 ロシア語 《Russian》
【監 督】  アレクサンドル・ソクーロフ 《Aleksandr Sokurov

【出演者】
アレクサンドル・ソクーロフ


【左利きメモ】
全5話

第1話(38分)
【撮影】 アレクサンドル・ブロフ
【音楽】 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
     ルードヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン
     オリヴィエ・メシアン


第2話(34分)
【撮影】 アレクサンドル・ブロフ
     アレクセイ・フョードロフ
【音楽】 武満徹
     リヒャルト・ワーグナー


第3話(87分)
【撮影】 アレクサンドル・ブロフ
     アレクセイ・フョードロフ
【音楽】 武満徹
     ヒューゴ・サインベルク
     リヒャルト・ワーグナー


第4話(78分)
【撮影】 アレクサンドル・ブロフ
【音楽】 武満徹
     リヒャルト・ワーグナー


第5話(91分)
【撮影】 アレクサンドル・ブロフ
【音楽】 武満徹
     リヒャルト・ワーグナー


【解説】
 「戦争の日記から」と副題の付けられたソクローフ初のビデオ作品『精神(こころ)の声』は、極めてプライベートなソクローフの戦争日記として、撮影された作品である。

 5話構成、全編で5時間28分に及ぶこの長編ビデオ作品は、94年6月から95年1月にかけて、アフガニスタンとの国境紛争の続く中央アジア、タジキスタンの戦地を舞台に撮影された。
 夏の間は、数人の撮影クルーでタジキスタンに長期滞在していたが、95年冬の最後の撮影時には、クルーと別れて、ソクローフひとりだけ警備隊の駐屯地に残り、製作を続行したこともあった。「むごい場面にも遭遇した」と後に彼は語っている。

 第一話はモーツァルトのピアノ協奏曲の流れる中に、ソクローフ自身のナレーションに導かれて、広い雪原が画面に映し出される。彼方には僅かに空が覗き、雪原に焚き火があがる。緊張感がありながら、静かでやすらかな、〈鎮魂〉と呼ぶに相応しい38分間である。二話以降とはまったく異なるこの第一話について、ソクローフは「これをつくらなければ、どうしても先には進めなかった」と語っていた。ここではモーツァルト以外に、ベートーヴェンとメシアンの音楽が使われいる。

 第二話から戦場に移ってゆく。ソクローフは第11国境警備隊の若い兵士たちと共に戦場に向かう。人の通わない荒涼とした道が続く。警備隊の兵士の数はわずかであるが、表情から察するとさまざまな人種で構成されているのがわかる。兵士たちと共に戦車に乗り、砂埃に顔を歪めるソクローフの顔も見える。

 この作品には確かに戦場場面も出てくる。傷ついた兵士が運ばれ、また、満々と水をたたえた川の向こう岸を、銃を携えた兵士らしい姿が往き来している場面もある。しかし、戦争の政治的背景などはまったく語られない。まだ童顔のような表情を時には浮かべる兵士たちが、遠く不便な戦場でパンを焼き、料理をし、食事をし、昼寝をし、洗濯をし、時には前線に出かける、といった日常生活をソクローフはひたすら見つめ、その一見穏やかな時間の流れを延々と映し出しているのである。

 なお、第二話から頻繁に使われている印象的な美しい曲は、武満徹の『波の盆』からのものである。

 第四話までは夏だが、最終章にあたる第五話では吐く息が白い。そしてこの極寒の中をソクローフは兵士たちと別れ、ペテルブルグに帰ってゆく。

 この作品は完成後、95年にはロカルノ映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭、96年にはベルリン国際映画祭、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭(スイス)に招待された。長編ビデオ作品としては異例のことである。またロシア国内ではオスタンンキノTVで95年10月に全編が放映された。

(1996年7月20日発行「映画『精神の声』プログラム」より抜粋・引用)


配給・パンドラ

※監督名:アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ 《Aleksandr Nikolayevich Sokurov》

 未DVD化(海外版DVD発売中)
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